7月第一週のお稽古
今日のお稽古は、更好棚で薄茶平点前。

広間なので中仕舞い。拝見なしで、更好棚に柄杓と蓋置きを荘り残す。

手持ちの参考書を開いて更好棚の項を見ると、こう書いてある。

「十一世玄々斎の好みで、桐材で、掻合わせの塗、爪紅(つまぐれ)の二重棚で、利休好みの三重棚から好みかえて作られたものといわれます。」
薄茶点前の荘りつけ・・・天板は、からのままで、中棚に薄茶器、地板に水指をかざっておく。
薄茶点前の荘り残し・・・中棚に柄杓、蓋置きを荘り残す。
(主婦の友社 新独習シリーズ「裏千家茶の湯」より)

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荘り残すときは、中段に柄杓を向こう三分の一、こちら四分の一の位置に斜めに荘り付ける。伏せて置いてしまったけれどこれは間違いだった。柄杓の合は上向きが正解。これ、5月ににK先生から陰と陽のお話を聞いて勉強したばかりじゃないか。全く身に付いていないことがこれではっきりした。今度こそ、体と頭にたたき込まねば。

平花月、亭主役で2回。
亭主として折据の扱い方をきちんと復習すること。
足の運びがまだまだダメ。もう一度復習すること。

茶碗荘りの濃茶点前。
茶碗に手を添えるときは左手にまで気を配る。親指まできちんと揃えて指を伸ばして。
茶碗荘りの茶碗は、由緒正しいもの。問答についてももっと研究をすること。茶碗についても勉強することが沢山ある。

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以下はこぼれ話。お暇な人だけどうぞ。

実録:今日のお稽古(笑)

今朝は大先生が弟子同士、先輩後輩を組み合わせて自主勉強しなさいと言い出され、あたふたと、CグループのKさんが薄茶点前、その指導を同じく先輩弟子のYさんがすることになった。代稽古の先生に、あなたたち、クチ出しちゃダメよ!と念を押すので、N先生もT先生も後ろの方で大人しく座っていらっしゃる。私はお客様役を仰せつかってYさんの横でのんびり見学していたら、お点前も終わる頃、大先生がいらっしゃって、私に、ほらあなた、そっちで(A'ルームで)薄茶点前を(Bグループの先輩弟子)Hさんに見てもらいなさい!Hさんも勉強よ!!とまたまた鶴の一声。

更好棚で運びの薄茶点前。A'ルームはAルームの横廊下スペースなので、大先生の真ん前でお点前する格好になる。頭の中が真っ白になってしまい、立ったまま帛紗をつけたら、すかさず大先生に、座ってつけなさい!と注意される。あわてているとろくなことがない。基本の薄茶点前なのに、棗を拭く前に茶杓を取ろうとしたりして、もうめちゃくちゃ。情けないったらない。お仕舞いのところで、中仕舞いよ、と大先生に言われるのだが、その瞬間手が止まってしまう。Hさんが助け船を出してくれてなんとか出来たが、今度は「更好棚で荘りましょう。更好棚の荘り方よ!」とさらに大先生の声が飛んだところで、完全分からん状態に突入。。。ああ。

なんとかかんとか朝練を終えると、今日はお中元を渡す日だからだろうか、全体朝礼があった。最前列にAグループ、次にBグループ。3列目にCグループの人たちが座る。
道歌をひとつAグループの先輩が唱えるとあとについてもう一度唱和する。今日の道歌は、「こころざし深き人にはいくたびもあわれみ深くおくぞ教うる」だっただろうか。朝練のひどいお点前で心乱れたままだったので上の空だった。ごめんなさい。
そのあと大先生のお話。このときはしっかり集中してお話を聞いた。
曰く。
ここは道場だ。次の指導者を育成するのが目的。だから厳しい。でも人と人との交わり、心と心のふれあいがあって初めて厳しく出来る。ただ楽しいだけのお茶がやりたければ下の方で(Cルーム)でやっていればいい。少なくともAグループの人はそういうつもりでやってほしい。そしてAグループの人が率先して、下の人を指導してほしい、いつまでもN先生やn先生に頼っていてはダメ。等々。

そうか、ここは「道場」だったのか。私は指導者を目指しているんだろうか。まだそんなところまでなんて全然行ってない。まずは自分自身が成長することが目標だ。それでもこの道場に通っていいだろうか。・・・そんなことを思いながらお話を聞いた。

先生のお話が終わったところで、Aグループの代表の方が大先生にお中元をお渡しする。今回私もお中元(のし袋に暑中御挨拶と表書きするようにn先生らから指示されていた)をご用意していったのだが、新しい人は今回はいいわ、と大先生が仰ったそうで、せっかく出したお中元だったが手元に戻ってきた。ひさしぶりに小筆まで買って何度も練習して書いたのに。残念!でも下手な字で書いた袋が先生の目に触れなくてラッキーだったとも言える(笑)。書道ももっと練習せねば。

その後ABCに分かれてお稽古スタート。

が、ここでまた一悶着起きてしまった。
私の属するCグループ平花月組は、亭主役にSさんという方が決まっていた。前回も前々回もその方を亭主にして花月のお稽古をしたのだった。が、このSさん、今日になって亭主役を降りたいと言い出したのだ。そのうえ、今日は一名メンバーが風邪でお休み。花月は5人揃わないとできないのに、突然2人も欠けてしまったので現場は大混乱。指導役の先生(代稽古のk先生)が困ってしまい、Yさんに、あなたやってよ、なんておっしゃっているが何も決まらない。
するとそこに大先生登場。
あなたやりなさい、といきなり私が指名されてしまった。
k先生が先輩弟子のYさんにやってよ、とおっしゃっていたばかりだったので、私が受けて良いものかわからず、え?え?私でいいんですか?ときょろきょろしていると、大先生のお言葉は絶対なので、さっきYさんにやってよとおっしゃっていたk先生、それなら、とばかり、さっさと2階の稽古場に移動を始めてしまった。仕方なく私も後に従い2階の稽古場へ。

平花月の亭主役は、折据を正客に預ける、点前道具を運び出す、迎えつけをする、最後に道具を持ち帰る、折据を回収し、水次で水指に水を注ぐ、送り礼をして客を送る、などの役割があるほかは、他の客と同じように札を取ったり、点前をしたりする。今までSさんがやっていたことをやればいいのよ、とk先生に励まされお稽古していると、そこにまた大先生が音もなく登場。

私に「どう?亭主、やれそう?さっき亭主やりなさいって言ったとき、困ったような顔をしたからやりたくないのかなと思って気持ちを聞きに来たのよ」とおっしゃる。「やりたくない人に無理矢理やらせても仕方ないから・・・。どう?やりたい?やりたくない?」

困ったような顔をしたのだとしたら、それはk先生とYさんに遠慮したからだ。無駄な心配を大先生に掛けさせてしまって申し訳なかった。ここはやる気を見せねば!と思い、大先生の目をまっすぐに見て「やらせていただきます」と申し上げた。すると、めがねの奥の大先生の目がきらっと光ったような気がした。そして「ね、やれるでしょ。がんばりなさい!」と言って下さった。そのあと他のお弟子さんたちにもそれぞれ励ましの言葉をかけたあと、また音もなく下に戻って行かれた。

このお稽古場では大先生のお言葉は絶対だ。どんなに無理なことを言われても、ハイと言って従う以外無い。みんな怖がっているけれど、大先生ご自身は、相手のことをきちんと観察し気を配って下さる細やかさをお持ちなのだと私は思う。

花月の稽古は今日は二人欠けた分をk先生が二人分やってくださり、私の亭主役もおぼつかないながらも、なんとかこなし、無事終了した。

今日は朝練、朝礼とあって、時間が足りない。結局午前中は花月のお稽古だけで終わってしまい、なんとなく消化不良のまま、午前の部の人たちが終わりの挨拶をするころになると、Aグループの先輩弟子のみなさんはお昼ご飯の支度で立ち働いている。その喧噪のなか、大先生が私に午後もお稽古していきなさい、時間があれば、と声をかけてくださったので、お稽古していくことにした。
もともとそろそろ午後のお稽古にも参加させていただきたいとN先生にでもお願いしようかと思っていたところだったのだ。チャンス!

がしかし。やっぱり問題発生。

第一土曜日のお昼は、あらかじめお弁当を予約しているそうで、一人増えるとなると弁当が足りない!お弁当発注係をされているk先生が弁当が無いのよ、とおっしゃり、N先生も別の週だったら炊き込みご飯を炊いているから一人二人増えても大丈夫なんだけど今日はねぇ、とおっしゃるので、では、今日はご遠慮させていただきます、と大先生のところに言いに行くと、大先生、「そんなばかなこと気にする必要無いの!食べて行きなさいっていったら食べて行くのよ!!」とたいへん叱られてしまった。

そして、k先生やN先生のところに行って指示をしている。「追加すればいいのよ!絶対食べさせて頂戴!」と。

私はいったいどうすれば。。。おろおろ。

結局。N先生とn先生がひとつのお弁当を分け合い、私のところにはちゃんと一人前のお弁当が置かれていた。
しかも、追加しなさい!と言われて急遽k先生が頼んだ銀の皿のお寿司までみんなのところに回ってきた。
さらに、「今日はNさん、あなたが彼女に驕ってあげたんだからあの人からお金取っちゃダメよ!!」と大先生がN先生に言われたとのことで、お金もお支払いしなくて良かったのだった。

n先生、お弁当半分にしちゃってごめんなさい。N先生、弁当半分になったうえにお金まで払わせちゃってごめんなさい。k先生、弁当を追加しろと厳命されて銀の皿で巻物注文させてしまってごめんなさい。

でも。このお稽古場では大先生の言葉は絶対なのだ。どんな無理なことを言われてもハイと言ってその通りにしなければいけない。私もN先生もn先生もk先生もちゃんと大先生に従ったのだから、いーのです!

午後はN先生に茶碗荘りのお点前を見ていただいた。N先生は、細かいところをきちんと指摘してくださるのでありがたい。
たとえば、茶碗荘りの場合、茶碗を持つときは必ず左手を添えて持つのだが、その左手の形をきちんとご指導くださる。親指はつけて指はまっすぐに揃えて。そして茶碗には第二関節まで添える、とのこと。確かにそのように添えると美しく見えるし、指先まで神経が行き届いていることが形に現れていて、お茶碗がいかに大切なものであるかが分かる。茶碗荘りというのは、本来は伝来ものの茶碗など、由緒ある茶碗が手に入ったときに行う点前である。従って、茶碗の由緒に関するやりとりの練習もそれなりの由緒を考えて言葉にしないといけない。準備をしていなかった私は軽い気持ちで「大学卒業の折りに恩師から〜」と言いかけたらN先生にそれは茶杓飾りとかの場合よ、と注意されてしまった。N先生がおっしゃるには、今日庵伝来のなんとかとか、宗匠のなんとかとか、と仰るのだが、そのなんとか、のところが私にはちっとも分からない。お茶碗のことももっと勉強しないといけないと思った次第。そして、拝見ものの問答につてももう少し考えてみようと思った。

その後、先輩弟子Bグループの方の唐物のお稽古を見学させていただいた。このお点前、全く記憶にないのでやっぱり私はやってなかったのだろうか。N先生からお免状をどこまでもらってるのか調べておいてね、と言われたが、免状無くしてしまってわからない、とは言えないし。うーむ。困った。

2時過ぎ、Cグループの先輩弟子Yさんに促されて、Sさんと3人、おいとまの御挨拶をする。Cグループの午後組は2時すぎにはおいとますることになっているようだ。お稽古場では、Aグループの先輩弟子の方々が釜を上げたり、炭を取ったり、お片付けが始まっている。できればお片付けもお手伝いして勉強させてもらいたいと思っていたのだが、初めての午後参加だし、今日はCグループのみなさんと一緒におとなしく帰ることにした。

帰宅すると午後3時。早速参考書を開いて今日の復習だ。
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by minaho_s | 2010-07-03 16:02 | おけいこ日記
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